結局生のズワイ蟹ってどの解凍方法で食べるのがいいの? 実際に試して一番美味しかった解凍方法とは?
蟹と言えば以前はボイル冷凍したものが一般的でありましたが、今現在ではどの通販サイトを見ても一番売れているのは生ズワイ蟹ですよね!
寒い冬にはしゃぶしゃぶをして楽しむことが出来ますし、天ぷらやバター焼き、そしてお店によってはお刺身でもいけちゃうともなれば人気があるのも当然♪
どういった調理をして楽しもうかな~なんて悩む前に皆さんがまずぶち当たる壁がありますよね?
そうです、カニの美味しい解凍方法っ♪
他の海産物ではそこまで解凍方法に神経質にはならないとは思うのですが、カニに限っては高級ですし失敗は許されません。
そこで今回は推奨されている解凍方法を実際に試し、どの方法が一番美味しく頂けるのかを身をもってレポートしていきたいと思います♪
目次
生ズワイ蟹脚肉
早速ですが、今回試していく生ズワイ蟹の脚肉になります。
購入したのは500gで25本入りのもので、こちらはその一部になります。
相も変わらず、氷でゴッテゴテにコーティングされていますね(笑)
これは身の乾燥を防ぐ為に氷の膜を張っていると言うのが当初の流れだったと思うのですが、今となっては重量稼ぎに使われている一面もあるような、ないような……
たまにスーパーで売っている海老なんかを見ると、氷の中に閉じ込められた宝石のようなものもありますもんね(笑)
あれは絶対にやり過ぎです(笑)
話しが逸れてしまいましたが、届いた蟹の一括表示も確認しておきます。
こんな感じです。
ここから分かる情報として2つ大事な事がありますので確認しておきましょう!
生食可・生食不可
生ズワイ蟹を選んでいますと、生食可(お刺身可)のものと、生食不可(要加熱)のものがありますよね?
生食可のものの方が鮮度が良さそうに見え、要加熱のものは鮮度が悪いものと思ってしまいがちですが、絶対的にそうとは限りません。
※こちらに関しては私が実際にメーカーの方から聞いた話しですが、会社によって基準等も変わってくるため、参考程度にお聞き下さい!
生食不可と謳っているメーカーの方に聞いたのですが、生食不可を謳っているからと言って鮮度が悪いわけではないようです。
むしろ生食不可を謳っていながら、検査した数値だけ見ますとナント生食可の数値とのこと!
では何故 “生食可” と謳わないのか?
答えは……無駄なリスクを取りたくないから! だそうです。
やはりいくら鮮度が良いものから生産したとはいっても、加熱したものと比較すれば生食の方が食あたりなどのリスクは高まりますよね?
また解凍後すぐにお刺身で食べるのか? 半日経ってからお刺身で食べるのか? 時間によっても変わってきちゃいますもんね。
そこのメーカーの方は食べ方をしゃぶしゃぶと想定していることもあって、「加熱してお召し上がり下さい」と販売をしているようです!
※この情報は「生食不可のものであっても、生食が出来る!」とお伝えする意図のものでは決してありません。
※製造メーカーによって原料・製造工程・検査数値等々が異なりますので、記載されているお召し上がり方で楽しみましょう!
私がお伝えしたかったことは、生食不可だからと言って鮮度の悪いものが届くとは限りませんよってことです。
お刺身で食べたい方は生食可を謳っているものを! しゃぶしゃぶなどで食べたい方は生食可・不可はそこまで気にしなくてもいいんではないかなぁ~と思います!
添加物
お次は添加物ですね!
添付写真にはズワイ蟹の他に【酸化防止剤(亜硫酸塩)】とあります。
生ズワイ蟹に関しては下記の3つが書かれていることが多いと思います。
- ビタミンC
- 亜硫酸ナトリウム(亜硫酸塩)
- エリソルビン酸ナトリウム
それぞれの詳細な説明は割愛しますが、どれも使用する理由としては「蟹の黒変を防ぐ為」となります。
こちらはズワイ蟹の肩肉になるのですが、カニを解凍して数時間放置しますと写真のように黒く変色していきます。
これを防ぐ為に添加物を使用しているのですが、使用する濃度や漬け込みの時間によって変色が起こってしまうこともあるんですよね。
↑カニの黒変について詳しく知りたい方は是非こちらの記事もお読みください↑
加熱をすると酸化をある程度防げますので、上記添加物はボイルしたカニには使用されることは少ないように思います。
なので、上記添加物は生ズワイ蟹ならではのものになりますね!
とは言いましても、添加物は身に染み込んでいると言うより、身の表面をコーティングしているといったイメージですので、解凍と一緒に大半が落ちてしまいます。
また加熱をすることによって更に落ちますので、そこまで神経質にならなくてもいいのかな~と思います。
今回試す4つの解凍方法
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、メインの解凍についてお伝えしていきたいと思います!
とは言っても、プロの方に聞いたりしますと確実に流水解凍をオススメされると思います。恐らくネットで調べると大半が流水解凍推しでしょう(笑)
まあ私も今までは教えに倣って流水解凍を実践してきたのですが、ひねくれものの私は……
「そんな言うほど違うの?」
と、言う気持ちが溢れ返り今回の実験をする運びとなりました。
決して暇だったからではないことを念押ししたいと思います(笑)
今回試した解凍方法は4つ!
- 冷凍のまま直しゃぶしゃぶ(乱暴の極み 笑)
- 自然解凍
- 冷蔵庫内解凍
- 流水解凍
以上の4つになります。
1つは試さなくてもいいようなものが混ざっている気がしますが、失敗にこそ成功が生まれるもの!
私の実験から解凍の概念が変わる事を期待して下さい(笑)
①冷凍のまま直しゃぶしゃぶ
お腹の減りに耐え切れず、禁断の手を実行しようと考えた方もいらっしゃると思いますが、結果やいかに……
写真では少し分かりにくいと思いますが、この状態で全然凍ってます(笑)
カニを真横にして持っても重力に反しているこの画を見て頂ければお分かりになりますよね?
この状態で迷いもなく……いーーーーーんっ♪
基本しゃぶしゃぶと焼肉は極力生のまま食べたい私ですが、凍ったままのものは感覚も分からず……
私の中ではあり得ない愚策ですが、30秒ほどしゃぶしゃぶ。
見た目は至って普通。まあ異変は感じません。
これだったら直しゃぶしゃぶもありかな~なんて思いながら、早速試食です!
うん、直しゃぶしゃぶは禁止です(笑)
別に不味くて食べられないとかではないんですが、身に余分な水分が残ってベチャベチャ!
また蟹の繊維も感じられません。
雑な解凍(これは解凍とは呼ばない 笑)で細胞が破壊されてしまって、せっかくの食感が全て失われてしまっています。
実際にこの食べ方を実験の最初にやったのですが、全て食べ比べて違いがあるかな~とか思っていたのですが、これは食べ比べなくても分かる程のものでした!
カニもお金も無駄になるので、これは冷静にやめておきましょう(笑)
②自然解凍
この方法はあんまり見かけませんが、ボイルの蟹などではたまに推奨している人もいるので試してみます!
自然解凍はいい場合もあるかと思うのですが、一番の問題点は住んでいる場所・季節・解凍する場所(リビングなのか玄関なのか?)によって、条件が異なってしまうことだと思うんですよね。
真夏と真冬では気温が絶対違ってくるし、沖縄と北海道の方でも違ってくるし……
まあそういったことからオススメは出来ないと思われますが、今回は室温20℃位で解凍しました!
こちらの状態は20℃で2時間!
解凍した水でお皿もビッタビタになっているので、完璧を目指すなら1時間~1時間30分位が良かったかな~と思っています。
自然解凍・冷蔵庫内解凍・流水解凍は後々まとめて感想をお伝えしていきたいと思います!
③冷蔵庫内解凍
冷蔵庫内解凍のものはこちらの蟹で! と、言っても全て同じものです(笑)
冷蔵庫は極々一般的な冷蔵庫で解凍していきます!
※冷蔵庫内の写真を撮り忘れてました。申し訳ございません。
こちらが冷蔵庫に入れて8時間後のズワイ蟹!
基本的にどの解凍方法にも言えることですが、完全に解凍せず半解凍程度がオススメです!
④流水解凍
最後に本命とも言える流水解凍です♪
流水解凍をする場合ですが、水が蟹の身に直接当たらないようにジップロック等に入れて行って下さいね!
実際は水道水を流して行いましたが、イメージとして水に漬けこんでます(謎のこだわりを発揮 笑)
この写真だけ見ますと、完全に解凍されているように見えますが、実際は半解凍からちょっと進んだ位になっています!
本数も少ないので5分位でこの状態になりました!
通常は10-15分位でオッケーです♪
厳密に言いますと水温も季節によって異なるので、様子を見ながら半解凍を目指して下さい!
一番美味しい解凍方法は?
ではそれぞれ解凍したものをしゃぶしゃぶしていきましょう!
解凍によって見た目は変わらないので、それぞれのしゃぶしゃぶシーンは割愛です(笑)
こうして出来上がったズワイ蟹がこちら!
①の直しゃぶしゃぶが完全に無かったものにされているのが残念でならないですが、涙をこらえ続けます(涙)
大きい・小さいがありますが、これは個体差によるものが大きく、解凍によるものではありません。
上から見ると貧相に見えますが……
それぞれふっくら仕上がり美味しそうです♪
また見た目ではそれぞれの良し悪しは分からないですね~!
では早速試食!
まずは②の自然解凍から食べ始めましたが、第一印象としては普通に美味しい♪
①の直しゃぶで感じたような違和感を感じることはありませんでした(笑)
その勢いで③・④と食べ進めていきましたが……
結果的にはやはり④の流水解凍が蟹の一本一本の繊維が一番感じられ、身のプリッと感も一番ありましたねっ!
とは言っても、②~④を比較しながら食べて分かった程度なので、①以外は絶対にダメとは言えないレベルだと思います!
しかし冷静に考えてみますと、解凍時間が一番短く済む解凍方法が④の流水解凍!
そして一番美味しい!
そこから考えますと、流水解凍以外の方法で解凍する意味がないんではないかな~と思うワケですよ!
よって実体験を元にしても、生ズワイ蟹の一番美味しい解凍方法は流水解凍に決定♪
まとめ
- 自分でやっておきながら、①直しゃぶが不憫でならない(涙)
- 普段はアレコレまとめを書くが、今回ばかりはそれしか出てこない……
- 生ズワイのオススメ解凍方法は流水解凍
いかがでしたでしょうか?
私もその道のプロに色々と話しを聞いて、魚介類のアレコレを学んできました。
今回やってみて分かったこと……プロの言うことは正しい(笑)
しかし実際に自分でやってみることによって、どういった違いが出てくるのか? 何故それはやってはいけないのか? そういったことを身を持って体験出来たので、非常に良い機会となりました!
生ズワイ蟹の解凍方法は流水解凍で決定しましたが、これからも自分自身でちゃんと感じながら皆様にお伝えしていきたいなぁと強く思いました♪
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