サザエが苦いのはあの部分だけ⁉ さばき方や豆知識も教えちゃいます!!
千葉県でも多くの水揚げがされるサザエ!
お刺身で食べてもコリコリとして美味しいですし、夏なんかはBBQにあれば歓喜が沸き起こる食材ですよね!
しかしサザエの話しをしますと、「苦いから苦手……」そんな声も聞こえてきますよね。
今回はサザエが好きな方には更にもっと好きに、サザエが苦手な方にはサザエを見直してもらうために……
サザエの豆知識なども含めまして、サザエを徹底的にご紹介致しますので是非ご覧になって下さい!!
目次
サザエとは……
今更サザエについて、あーだこーだ言ってもしょうがないと思いますが、ちょっとお勉強していきましょう♪
皆さんサザエってどこで水揚げされているイメージがありますか?
実はサザエって、青森から九州までほぼ日本全国どこでも水揚げがあるんですよね!
どんなイメージを持たれているかもちょっと分からないんですが、そういうことなんです(笑)
しかし水揚げされる場所によっても、見た目からして変わってくることもあるんですよ!
ツノがあるサザエとないサザエ
まずこちらの写真をご覧になって下さい!
どちらも正真正銘のサザエなんですが、見た目に結構な違いがありますよね?
そうです、左側はツノのようなものがニョキッっと生えているのに対し、右側はほとんどなし。
この写真を見るともっと分かりやすいですかね。
とゥるんとゥるん♪
これももちろん日本で水揚げされたサザエです!
では同じサザエなのに何故こんなにも見た目に違いがあるのか?
それは、潮の流れの速さに関係があるんです!!
実は立派なツノが生えているサザエは千葉県で水揚げされたものなんです!
千葉県沖は親潮と黒潮がぶつかり合う場所なんですよね! 写真で見るとこんな感じです!
こういった場所はプランクトンが豊富に発生し、そのプランクトンを食べに小魚が集まり、そしてその小魚を大きな魚が……
ってな感じのサイクルが生まれてくるので、必然的に美味しい魚が水揚げされるんですね!!
って、ちょっと話しが脱線しましたが、潮の流れが速い海域なので、その潮に流されまいとサザエのツノが大きくなるんです!
長いツノがあると、岩に引っかかり流されにくくなりますからね!
ここまで説明してピンッと来る方もいらっしゃると思いますが、ツノのないツルんとしたサザエは潮の流れが緩やかな海域で育っているんです!
なので、ツノのあるなしを見ただけで大体の産地が分かってしまうんですよ!
見た目以外にも、潮の流れが速い海域のサザエは身が引き締まっていて、お刺身で食べるとめっちゃコリコリしているのも特徴の1つでもあります♪
サザエの旬はいつなの?
サザエって言いますとBBQのイメージが強いんですかね? そんなことから旬が夏と思っている方も多いと思います!
答えから言いますと、そうです春から夏にかけてが旬な時期となります!
サザエは夏の暑い時期に産卵をするのですが、産卵に向けてたくさんの栄養を蓄えていきます!
ですので、この時期のサザエは身が太っていますし、味も濃厚です♪
サザエはカツオのように回遊するものではありませんので、1年中同じような海域で漁獲されるので1年中水揚げがあるのですが、こういったことからイメージ通り夏場が美味しいんです♪
サザエのさばき方
ではサザエのさばき方も学んでいきましょう♪
はい、今回のさばいていくサザエです♪
生きているサザエですが、生きている・死んでいると言う判別がちょっと難しいんですよね!
基本的には生きていても、死んでいてもフタが閉まっていますもんね。
死んでから時間が経ってしまっていて、腐っていたりすれば臭いで判断出来ますが、生死の境をさまよっている場合はこのフタで判断するしかありません。
サザエが弱ってくると、いつもはピシッと閉まっているフタにも隙間が空いてダランッとなってきます。
そうなっていたらフタを引っ張ってみて下さい!!
まだ生きていればすぐにフタを閉じ始めますし、死んでいるとフタが戻りません。
まずはフタの確認と、臭いを嗅いでチェックをしてみましょう♪
サザエのお造り
こちらをチェックしましたら、早速さばいていきましょう!
サザエの殻の表面はフジツボなどの貝殻が付いている場合があり、手を切ってしまうことがあるので軍手などの装着をオススメします!
準備するものとしては、「貝剥き」があればベストですが、そんな本格的なものを持っている方はこのページに辿り着いてないですよね(笑)
ステーキナイフで代用が出来ますので、ステーキナイフを準備しましょう♪
サザエに限らず、アワビやハマグリやシジミなど……貝類には貝柱があります!
貝柱はボイルすると熱によって貝柱が殻から剥がれてくれるので、ボイルする時は必要がないのですが、お造りの場合は貝柱を切り落とす必要があります!
サザエの貝柱は上の写真の赤丸で囲った辺りにあります!
サザエのフタがピッチリと閉まっている時には中々ナイフが入りませんが、このフタと殻の隙間にナイフを入れて切り落とします!
サザエの身の赤丸部分(右側)と、左の赤丸で囲った内側の部分が貝柱で繋がっています!
イメージするだけでも難しいと思いますが、こればっかりは説明も難しいですね……
「グッ」と入れて「スッ」と切るイメージです (長嶋監督風 笑)
身を取り出したら、その次に肝を取り出します!
上手く貝柱が切り落とせていると、反対にするだけで肝が取り出せますが、くっ付いていることもあるので、その時は写真のように指を入れて肝を取り出して下さい!
身と肝を取り出せたら、第一段階完了♪
余談ですが、「とぐろ」を巻いているようなサザエの肝ですが、写真の肝は白と言うかクリーム色ですよね? この色をしていると「オス」になります!
では「メス」はと言いますと、緑色をしています!
なのでサザエのオスかメスかは、取り出してみないと分からないんですよね! でも味などにそんなに違いはないので、あんまり覚える必要もないと思いますが(笑)
あとは、身をフタから包丁で切り落とせばOKです!
最後に身を1口サイズに切り、盛り付ければ……
サザエのお造りの完成♪
鮮度の良いサザエは食感はコリッコリ、磯の風味が口いっぱいに広がり美味しいですよね!
コリッコリどころか、私の感覚からすると「あずきバー」位な硬さです(笑) こんなこと言うと誰も食欲が沸かないかもしれませんが、味は美味しいですからね(笑)
残っているサザエの肝ですが、生でも食べられるのですが、私としてはバター醤油で炒めて食べるのがオススメかな~と思います!
「肝ソース」なんかも美味しいのですが、ちゃんと作るにはかなりの数のサザエが必要となりますので、たくさんのサザエが手に入った方は試すのも良いかなと思いますね♪
サザエのアヒージョもオススメ
オリーブオイルにみじん切りにしたニンニクと鷹の爪を入れ、刻んだサザエの身と肝とマッシュルームを入れて火が通ったら……
白ワインにピッタリのおつまみの完成ですね!
こういった料理をお伝えする時は、詳細な情報(食材・調味料等々)を載せなければいけないと思うのですが……
私……多分無理です(笑)
【感覚で作る天才肌】、【THE O型】、どちらと見るかは皆さん次第です(笑)
やはり素材が良いので、あまり手を加えない方が絶対に良いんですよ! って、言ってるものの、冷静に考えれば「おおざっぱ」と「素材を大事にする」はイコールにならないですね(笑)
サザエの壺焼き
サザエの壺焼きは夏のBBQシーズンには持って行きたいですよね♪
サザエの壺焼きの仕方は……
「焼いて・食う!」
調べると色々とうんちくが出てきますが、ここはシンプルに行きましょう!
フツフツと泡が出てきたら、醤油を垂らします!
再度グツグツとなってきたら、もうオッケー♪ あんまり加熱し過ぎると身が硬くなりますので、注意しましょう!
貝柱部分を目指して、割り箸をグッと差し込み、クルクルと取り出せれば完璧です♪
サザエの苦さの正体
どうですか? 皆さんも食べたくなってきたのではないでしょうか?
って、言いながら私が一番食べたいと思っているかもしれません(笑)
しかしサザエと言うと「苦いから嫌い」なんて声もよく耳にしますよね。
壺焼きの場合、身も肝も一緒に食べますので、サザエ自体が苦いように思いますよね?
しかしサザエの苦さの正体はこの部分なんです!
横から見てみると……
このビラビラとしている部分が苦いんですよ!
確かにサザエの肝もビターな大人な味がするのは間違いないんですが、ここが特に苦いんです!
なので「サザエがちょっと苦手……」と言っている人がいたら、この部分を取ってあげれば、もしかすると美味しく食べてしまうかもしれないですよ♪
まとめ
- ツノのあるサザエとないサザエは海域による違い
- お造りを作る際は「グッ」と刺して「スッ」と切る(笑)
- 白ワインに合うアヒージョもオススメ
- 苦いのは肝ではなく、身と肝の間にある「ビラビラ部分」
いかがでしたでしょうか? 実はサザエ、食べられる部分だけで言うと貝類では高級なイメージのあるアワビなんかよりも全然高い食材なんですよ!
さばいてもらうと分かると思いますが、殻を含めたサザエに対して身の大きさはホント小さいですからね!
そんな高級なサザエですから、苦いと思っていて敬遠されていた方も「ビラビラ」を取り除いて是非好きになって頂ければ嬉しいです! 最後の最後までちゃんとした部位の名前を出さず「ビラビラ」で乗り切ろうとしている私ですが、是非お試し下さいね~(笑)
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