皆さんカニを食べてますか? 全国1世帯当たりのカニの消費動向を調べてみました!

時折、無性に食べたくなってくるのが……カニですね♪

あの甘みのあるカニの身に、何とも言えない贅沢感!

しかし近年カニの消費量が減ってきているとの噂がチラホラ。

カニ好きの私としては看過出来ない事態です!

そこで皆さんがちゃんとカニを食べていらっしゃるのか? この真相を暴くべく、日本全国1世帯当たりのカニの消費量を調べてみたいと思います。

「ちゃんと皆さんカニを食べてるの~?」 ドキドキしながらお付き合い下さい♪

 

国内のカニの漁獲量

今回はカニの消費量をお伝えしようと考えておりますが、その前に「そもそもカニの漁獲量自体はどうなの?」と、言うことも気になると思いますので、まずはそちらからお伝えしていこうと思います。

近年ではどんな魚種でも「水揚げ量が減った~」なんて話しをよく聞きますからね……。

長期的に減少が続くカニの水揚げ

ちょっとお伝えし忘れていましたが、今からお伝えするデータは全て日本国内のものになります。

※カニと大まかに定義していますが、こちらはズワイ蟹やタラバ蟹などの他にカニ類としてのデータとなっています。

カニはアメリカやロシアなどからの輸入がかなり多いのですが、今回は日本だけに絞っていますのであしからず。

ではカニの漁獲量についてですが……

結果からお伝え致しますと、1984年頃をピークに毎年減少し続けております。1984年頃は10万トン前後もの水揚げがあったのですが、ここ数年は悲しい数字に……

平成20年からのデータを見て行きましょう!

出典:農林水産省海面漁業生産統計調査から筆者作成

「2020年を生きているのに何で2018年までのデータなんじゃ~」

と、お怒りの声が聞こえていますが、これでも2020年2月に出されている最新のデータなんです……(涙)

そんな裏事情はさておき、ピークの10万トンからしますと2018年は約2.5万トンと、ほぼ4分の1にまで減少をしています。

昔は10尾獲れていたカニが今では2.5尾しか獲れないんですよ?

まあ頭の悪そうな追加説明ですが……(笑)

減少の理由を考える

では何故ここまで減少しているのか?

私はそういったことを調べる専門の人間ではありませんので、あんまり適当なことは言えませんが、挙げていってみましょう。

  1. 地球温暖化に伴い海水温も上昇
  2. 必要以上の乱獲、密漁
  3. 海の中のエサが減ることによって赤ちゃんカニも捕食されてしまった

 

まあこれはどこでも言っているような当たり前の話しですが、個人的には海水温の上昇が一番の理由だと思います。

ここ千葉県でもアワビや尻高(シッタカ)と呼ばれる貝などもドンドンと獲れなくなってきています。

気温の上昇は世界的な話しなので、私達がどうこう出来る問題ではありませんが、ホント将来が不安でたまりませんよね。

 

全国1世帯当たりのカニ消費量

では本題である、カニの消費量を見て行きましょう!

皆さんがちゃんと食べているのか、すぐに分かっちゃいますからね~♪

出典:総務省家計調査、2人以上世帯から筆者が作成

皆さん、食べてませんね~?(笑)

まあ漁獲量があれだけ減っているんですから……購入量が増えていたらおかしな話しですけどね(笑)

しかしこのグラフでビックリしたのが、このグラフの単位って【g】なんですよ!

それから言いますと、直近の2019年では362gしか食べていないんですね!! 私はカニカマですら、362g位は食べているような気が……

今はネットでも簡単に購入出来、年末年始ともなるとカニの売り上げが増えていると思っていましたので、ちょっと驚きの結果ですね。

購入量は減っているが……

カニ好きの私からしますと、ちょっと悲しい結果ではございますが、ここでちょっと面白いデータがあります!

それは購入量と比較して見たい、1世帯当たりのカニに対する支出金額です!

出典:総務省家計調査、2人以上世帯から筆者が作成

この支出金額自体も年を追うごとに減少してきていることが分かりますが、購入数量程は減少していません。

そしてこのデータを見ると面白いと言う理由が分かってきます!

出典:総務省家計調査、2人以上世帯から筆者が作成

購入量が減り続けているのに、平均単価だけは上昇していっている~!!

この3つのグラフをまとめてみますと……

出典:総務省家計調査、2人以上世帯から筆者が作成

ぬおォォォ~!!

毎年不景気になっている感覚からカニも安くなっているような気がしていたけど……

支払っているお金だけが増えていっている~(驚愕)

まあでも冷静に考えれそうですよね!

マックなんかでも、値上げはそんなにしていないような気もするけれど、ハンバーガーが年々小さくなっていっていたり……

よくよく注意してみてみると、カニもサイズが小さくなっていたり、中身の量が減っていたりしますもんね。

それに時代もドンドンと変わっていって、年末年始くらいは家族みんなで集まってお節をつついたり……なんて文化もなくなりつつありますし。

カニに限らず世界的に海産物を食べる国も増えて行ってますからね。カニを食べる機会もドンドンと減っていってしまうんでしょうかね?

こうやってデータをみていきますと、行動パターンや現状が丸わかりとなって非常に興味深いですね♪

 

まとめ

  • カニの水揚げ数量は1984年の4分の1にまで減少
  • カニの購入数量も年々減少
  • しかしカニの価格の平均単価は年々上昇中

 

いかがでしたでしょうか? 仕事柄、定期的にカニを食べたくなっちゃう私ですが、こんなデータになるとはちょっと想定外でした。

しかしこれだけ時代の変化が激しければ、今まで当たり前だったものが当たり前ではなくなってしまうなんてことも日常的に起きてくるんでしょうね!

昨日の常識は明日の非常識……

そんなことを楽しめる人間になりたいものですね♪

 

 

 

 

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