歴史的不漁・歴史的高値のサンマ!! ここ数年でどれだけ高騰しているのか調べてみた!

食欲の秋……この言葉に代表される食材の1つとも言える秋刀魚!!

本格的な水揚げシーズンは9月以降になっていますが、夏前のこの時期には毎年「サンマの初競りはいくらだった~!!」なんてことが話題になりますよね!

その中でも2020年は「サンマ1匹5,980円⁉」なんて、嘘かホントか分からなくなってしまうような衝撃的なニュースも話題になったばかり。

このままの高値が続いていけば、私達日本人の食卓にサンマが並ぶ事もなくなってしまいそうな……

まあまあサンマ好きな私からしても、まあまあ困ってしまう事態となっていますので、ここ数年で一体何が起きているのか調べてみることにしました!

※2021年5月最新データへ更新しました

 

サンマ1匹5,980円⁉

サンマ1匹が5,980円!!

そんな衝撃的なニュースが飛び込んできたのは、2020年7月15日のこと……

まあサンマに限らず、メロンやブドウなどシーズン初めての競りではご祝儀相場になることも珍しくはありませんが、それにしても髙過ぎです!!

でもこのサンマ1匹5,980円とニュースですが、冷静に考えれば2019年のマグロの初競り1匹3億3360万円に比べたら可愛いものですけどね(笑)

「誰が買うの? 誰が食べるの? どれ位損をしてるの?」

こんな疑問が次から次へと沸いてきますが、今回はその辺りは一旦置いておき、サンマの初競りの価格や水揚げ量に迫っていきたいと思います。

 

直近5年間の初競り価格・水揚げ数量

では実際に直近5年間の初競り価格を見ていきましょう!

と、その前に先程から1匹5,980円と言っていますが、全国どこの漁協でも1匹1匹を買い付けるワケではありません。(マグロなど高単価なものは1尾毎にやっている場合もありますが)

基本的には1kgあたりの単価だったり、10kgや1ケース毎に入札がされていきます。

今回の1匹5,980円と言う価格は元々は1kgあたりの単価を1匹あたりいくらなのか? と、言う計算をしています。

ですのでこれから載せていきます単価は1匹毎の単価ではなく、kg単位での価格となりますのでご注意下さいね!

これまで最高値とされてきました2018年の1kg35,640円2020年は軽々と越して1kg41,040円!!

まあ去年からほぼ2倍になっていますね!

ここでまたちょっと補足なのですが、こちらの表は記載の通り「釧路市の地方卸売市場のサンマ初競り価格」になっています。

北海道以外でも、岩手や宮城、そしてここ千葉県でも水揚げのあるサンマですが、基本的に1年で一番初めに競りが行われるのが釧路市の地方卸売市場なんですね!

なので大々的にニュースになったりするのは、この釧路地方卸売市場の価格になっていることが多いんですよね!

北海道の中でも色々な漁協で初競りが行われますし、そこで競り落とされたサンマは豊洲市場など全国の魚市場で更に初競りが行われるので一概に初競りと言っても意味合いが少し違うんですよね。

他でも調べてみると「サンマの初競り1kg50万円」なんてものが見受けられると思いますが、これは競りが行われた場所によって違いがあるためです。

ですので、今回は毎年ニュースになる日本で一番初めに行われる釧路市の卸売市場の価格に統一しています。

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こちらの1匹5,980円のサンマですが、翌日には豊洲に上場されていますが、その価格ナント……1kgあたり10万円。1匹にしますと1万2500円!!!
こういった感じで初競りが行われる場所によって、価格にも相当な違いが出てきてしまうんですよね!

初競り時のサンマ水揚げ数量

1年で2倍になってしまうサンマの初競りですが、そこにはやはり水揚げ数量が絡んできます。

近年サンマの水揚げ量が極端に減ってきているからこそ、ここまで大暴騰しちゃっているのですが、水揚げ数量も併せてみていきましょう!

出典:全国さんま棒受網漁業協同組合発表データから筆者が作成

見事過ぎるデータですね(笑)

ちなみに2019年と2020年は超低空飛行過ぎてもはやどれだけの水揚げがあったのかすら分からないグラフとなっていますが、2019年は約48kg、2020年は約21kgとなっています。

昔はここの初競りでも〇〇トンと言う単位で水揚げがあったので、そこから比べますと見る影もないですね……

ちょっと本気で資源管理に取り組んだ方がいいと思いますよ! 水産資源は無限ではないのですから……(涙)

 

直近20年のサンマの年間水揚げ数量

前述の数量や価格は記載の通り釧路市地方卸売市場のものでしたが、ここからは日本全国のデータとなりますので、お間違いのないように……

出典:全国さんま棒受網漁業協同組合発表データから筆者が作成

ここ20年でもみるみる減っていっていますね!

2019年度は「史上最低の水揚げ量」なんて、ニュースになっていたので、一過性のものと信じたかったのですが……

2020年度は更新をしてしまいました。。。

ちなみにデータが残っている限りで、一番水揚げが多かったのは昭和33年の575,087トンとなっています。

地球の歴史から見ればたった61年でサンマの水揚げ量が70%以上も減ってしまうんですから……人間って恐ろし過ぎます。

直近20年のサンマの価格

水揚げ量も見たので、価格も確認しておきましょう!

出典:全国さんま棒受網漁業協同組合発表データから筆者が作成

水揚げ数量が少なくなるにつれ、単価もドンドンと上昇していっていますね!

こちらは記載をしていますが、1kg単位の単価ではなく、10kg単位の価格となってしますのでご注意を……

2020年は年間平均で4,804円/10kgとなっており、こちらは過去最高高値を記録しております。

サンマは小さいもので1匹120g程度、大きいもので1匹250g程度のサイズとなり、平均をしますと大体1匹150g程度となります。

その150g程度から考えますと、2020年の1匹あたりの平均単価は約72,06円。

「それだったら、まだまだ頑張ればスーパーで1匹100円でも売れるんじゃない?」

と、考えてしまいそうですが、これはあくまで水揚げがあった港で仲買さんが買い付けた価格です。

ここから全国の魚市場→仲買→スーパーと流れていき、その流通全てに手数料や利益が乗っかってくるワケです。

まあ今ではこういった流通をさせず、直接スーパーが買い付けるなんてことも珍しくはありませんが、いずれにせよ水揚げ時の価格よりは高くなってしまいます。

水揚げ量もドンドンと減っていっているので、高値でもサンマが必要な方から回っていき、最終的な販売場所であるスーパーなどには並びにくくなってきちゃいますよね。

こういったことから、ここ数年スーパーで販売されているほとんどのサンマが「解凍」とかかれているような気がします……

生のサンマがあったとしても、イメージより小さいものが2匹で500円なんてことも。

このままの状況が続けばサンマは超高級魚になってしまい、私達の手の届かない存在に……

中国や台湾の漁船が公海へ行き根こそぎ獲ってしまったり、海水温の上昇であったり、日本国内だけの問題ではないことは明らかですが、目先のことだけではなく、もう少し未来のことを考えていった方が良いように思います。

あー、サンマの刺身食いて~♪♪♪

 

まとめ

  • サンマの水揚げ量が少なければ、サンマの価格は高い
  • 2020年の初競りは最高記録を達成
  • サンマの水揚げ量は年々確実に減っていっている
  • 1人1匹ずつサンマを食べらえる時代は戻ってくるのか……?

 

いかがでしたでしょうか? 毎年ニュースで話題になる「サンマの初競り価格」ですが、ご祝儀相場と言うこともあり、あまりアテにはなりませんが、平均単価から見ましても確実に上昇してきています。

なんせ水揚げ量が激減していっているワケですから……

このサンマのニュースに限った話しではありませんが、自分達だけの利益や目先の損得勘定だけではなく、全員がちゃんと未来のこともあわせて考えなきゃいけない状況になっています。

最近は暗い話題でホント気持ちが弱ってきちゃいますが、何もしなければ未来は変わりません。

明るい未来を見て、行動していきたいものですね!!

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