ホンビノス貝とハマグリの違いって何? 写真、見た目、食べた感想をお伝えします!

最近はNHKでも取り上げられるようになったホンビノス貝!

私は仕事柄、どちらとも接する機会があり、たまに人に聞かれるんですよね?

「ホンビノスとハマグリって何か違いがあるの?」って。

答えからお伝えします! もう全てが違います!

今回はホンビノスとハマグリの違いを明確にし、皆様に全てをお伝えしていこうと思います!

 

ホンビノス貝とハマグリ

まずは写真で確認していきましょう!

始めにホンビノス貝!

ホンビノス ハマグリ

続きまして、ハマグリ!

ホンビノス ハマグリ

見た目だけでもかなりの違いがありますよね!

しかしっ!!

たまーにホンビノス貝とハマグリの違いを聞かれまして説明をするのですが、現物やこういった写真を見せて「まず見た目から違うんですよね!」と話し始めると、驚愕の返しをされます!

「えっ、見た目一緒じゃない?」(経験上8割)

もう私は見慣れ過ぎて? と、言うか圧倒的な違いを感じているのですが、あまり見慣れない方からするとどうやらそういうことなんですね。

言うならば、私が双子の子供ちゃんのお母様に、

「瓜二つでどっちが○○ちゃんだかわからないですね~(エへへ)」

と、言った際に、

「えっ、全然違いますよ! だってまず笑った時の目尻が違うでしょ? それと鼻が○○ちゃんはお父さん似でしょ? それに……」

うん、まさにこれ状態です(笑)

私の言っていることが正しいのであれば、いくら説明をされても双子ちゃんの見分けは付かないので、今回のホンビノス貝とハマグリも同じ結果になる可能性もありますが、頑張ってみようと思います(笑)

漁獲される場所

見た目にも違いがあるホンビノス貝とハマグリですが(ありますか? 笑)、漁獲される場所も異なります!

ホンビノス貝は千葉県の内房の船橋近辺で水揚げされ、ハマグリは千葉県の外房の九十九里浜近辺で水揚げがされます。

※ハマグリは千葉県の他に、三重県などでも水揚げがされますが、今回は千葉県内に絞ってお伝えしていきます。

図で見てみますとこんな感じになります!

ホンビノス ハマグリ

元々ホンビノス貝は北米にいた品種で、2000年頃から船橋界隈で確認がされるようになってきました。

しかし最近では船橋の名物にもなっていますし、何より千葉県のブランド水産物にも認定をされています!

引用:千葉県庁HP

千葉県ブランド水産物認定品

千葉のさかなの認知度を高め、広く県内外にアピールするために、平成18年6月に「千葉ブランド水産物認定制度」を創設しました。

優良な県産水産物を認定し、重点的にPRすることで、千葉のさかなの消費拡大及びイメージアップを図り、千葉県水産業の振興と観光立県千葉の推進を目指します。

令和2年11月現在、29品目が認定されています。

ちなみにですが「ホンビノス貝だけ千葉県ブランド水産物に認定されてるんだぁ~!」

と、思った方!

引用:千葉県庁HP

安心して下さい! ちゃんとハマグリも認定されていますから!

って、何に安心して頂きたいのかは不明ですが(笑)

大きさの違い

ホンビノス貝とハマグリでは大きさにも違いがあります!

まずはホンビノス貝!

次にハマグリ!

どちらもこの写真ですとサイズ感は同じなのですが、上限のサイズが違います!

ちなみに上の写真のサイズはどちらも80g前後のものになります。

元々アメリカ出身のホンビノス君ですもの、もうどっちが大きくなるのかはお分かりですよね?

そうです! ホンビノス貝はこんなにも大きくなります!

ホンビノス ハマグリ

ハマグリはこんな感じです!

ホンビノス ハマグリ

写真のホンビノス貝は400gちょっとのものですが、最大で600g位のものは見たことがあります!

ハマグリは写真のもので200g程度。大きいものは250g位のものが私が知る限り最大のものです。

どちらも小さいもので30g程度(水揚げされ売り物になるサイズの下限)でホンビノスの方がとてつもなく大きくなります!

とは言え何事も程ほどが一番!

どちらも大きくなり過ぎますと、身が硬くなってしまい噛み切れなくなってしまうので、初めに載せました70-100g位のものが一番美味しくオススメです!

小さいサイズもいいのですが、小さくなりますと当然身も小さくなってしまい、可食部分が少ないので出汁取り用のようになってしまうので、特に網焼きなんかをする時は70-100g程度がオススメですよ!

中身の違い

中身の違いも見て行きましょう!

今回はこちらのホンビノスとハマグリで比較していきます!

ホンビノス ハマグリ

はい、確認ですよ~!

左がホンビノス貝で右がハマグリですよ~(笑)

見た目の面積的にはハマグリの方が大きく感じますが、重量自体は同じものになります。

では殻を開けてみましょう!

ホンビノス ハマグリ

うーん、開けたら私でも見分けが難しくなりますね。

って、ことで中身はほとんど変わりません(笑)

価格の違い

価格に関しましては、漁獲される港での価格と一般の方がスーパーなどで購入される価格は違うので比較は難しいのですが、今回は豊洲などの市場で取引されている価格で比較してみましょう!

こちらもシーズンや漁獲量などによって違いがありますが……

ホンビノス貝は1kgあたり300円~500円、ハマグリは1,000円~2,000円!

って、イメージですかね?

ここから仲買さんがスーパーや飲食店さんに卸して……と言う流れなので、スーパーや飲食店などで購入する際はもっと高くなっていると思います。

こんな感じなので、大体ホンビノス貝はハマグリの3分の1、4分の1って言うイメージになります。

余談ですが、スーパーなどでよく販売されている中国産のハマグリはもっと安いですが……

 

美味しい食べ方・味の違い

ここまで色々と説明をさせて頂きましたが、やはり一番気になるのは【味】ですよね?

ここではハマグリなどで王道となってくる酒蒸しを作って比較していこうと思います。

その前にですが、今回のホンビノス貝とハマグリ!

どちらも使用用途であったり、オススメのレシピは基本的には一緒になります!

主なレシピとしましては……

  • 酒蒸し
  • お吸い物
  • 網焼き(BBQ)
  • パスタ

こんな所がやはりオススメになってきちゃいますね。

その中でもお伝えの通り、酒蒸しで比較していきます!

まずはホンビノス貝の酒蒸し。

もう見た目は何にも問題ナシって感じですね!

食べてみても、ホンビノス貝からも出汁が出ていて、身もちゃんと美味しい!

あさりなどと違って身も大きいことから、ちゃんと身も味わえてこれはオススメです!

お次にハマグリの酒蒸し!

写真の角度とかが違うので、ちょっと雰囲気が違く見えますが……

見た目は基本一緒です(笑)

味に関しては、まず出汁の風味がとにかく上品で濃いっ!

身も噛めば噛むほど旨味が出てくるような感じになっています!

ホンビノス貝の酒蒸しだけ食べますと、それはそれで美味しいのですが、比較しますとちょっと雲泥の差がありますね……

物凄く極端な言い方をするならば、味噌汁で言うとホンビノス貝は出汁の入っていない味噌汁。ハマグリはカツオの出汁や他の具材から出た旨味が詰まった味と言ったところですかね?

やはり値段なりの差が味でも感じることが出来ますね!

酒蒸しを作るなら

ここで私が酒蒸しを作る際に行っている、秘密のテクニックをご紹介しちゃいます!(ちょっと言い過ぎました……涙)

私は酒蒸しを作る時には、バターと日本酒と少量のニンニクの他に、みじん切りのタマネギをいれます!

これですね、みじん切りのタマネギを入れますと、タマネギの甘みも加わりますし、その上旨味の詰まった出汁を吸ったタマネギが何よりも旨いんですよ♪

酒蒸しはあまりご自宅で作る機会はないと思いますが、是非作る機会があればお試し下さい!

 

【特例】ホンビノス貝のレシピ

先程ホンビノス貝とハマグリの使用用途は基本的に一緒とお伝えしていましたが、特例としてホンビノス貝のみに許されたレシピがあります!(メッチャ大袈裟 笑)

こちらのホンビノス貝は何度も言うように元々は北米原産の貝で、アメリカなどではこういった料理で食べられているんですよね!

クラムチャウダー

家ではまず作らないものの「コストコで売ってるクラムチャウダーは好きなんだよね~!」なんて方も多いのではないでしょうか? (笑)

何を隠そうクラムチャウダーの中に入っている貝はホンビノス貝を使って作られているんですよね!

日本ではアサリが入っている場合もありますが、本場のクラムチャウダーはホンビノス貝!

ちなみにクラムチャウダーと言っても、イメージする上の白いクラムチャウダーは【ボストンクラムチャウダー】

それとは違いトマトをベースとした【マンハッタンクラムチャウダー】なんてものもあるんですよ!

寒い冬にホンビノス貝を見つけたらクラムチャウダーを作るなんてのもオススメですよ!

ちなみに大袈裟にも「【特例】ホンビノス貝のレシピ」なんて書いてしまいましたが、当然ハマグリで作っても美味しいです!

いやっ、むしろハマグリで作った方が美味しいと思います(笑)

しかしね~、お値段がね~(笑)

最後にですが、お手軽に……

ホンビノス ハマグリ

塩ラーメンを作る際に、ホンビノスを2-3個入れると、1ランク上の塩ラーメンが楽しめちゃいますよ♪

あっ、ちなみにハマグリのオススメレシピは違う記事でまとめておりますので、宜しければそちらをご覧になってみて下さい!

ハマグリ レシピ

千葉県産ハマグリ 厳選オススメレシピ

 

まとめ

  • ホンビノス貝とハマグリの見た目は説明してもあまり伝わらない(笑)
  • ホンビノス貝はやはりサイズから言ってもアメリカ出身で間違いなし
  • ホンビノス貝とハマグリは味にはかなりの差がある
  • ホンビノス貝とハマグリの違いが伝わっているのか不安(笑)

 

以上、いかがでしたでしょうか?

記事内でもちょっと触れていますが、私は水産をかじった仕事をしていますので、結構ホンビノス貝とハマグリに触れることがあるんですよね!

20代の頃は安さ、ボリューム重視でホンビノス貝を買って帰ることもありましたが、30代にも突入し人生を分かったフリをするようになってからはハマグリ一択になりました!

やはり、食べ比べますと、かなりの違いがありますから!

とは言っても、ホンビノス貝も美味しい貝ですので、まずは一度お試し頂ければと思います。

そして欲を言えばその後、千葉県産のハマグリを食べて衝撃を受けて頂きたいと(笑)

 

 

 

 

 

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