塩イクラって何? 美味しい食べ方からレシピ、困った時の塩抜きの方法をお伝えします!
お寿司屋さんや海鮮丼のお店でも人気の高いイクラ!
一般的にイクラと言いますと、醤油やお酒、味醂などで味付けをした醤油イクラになりますが、塩イクラなるものがあるのはご存知ですか?
今回はあまり聞き馴染みのない塩イクラに焦点をあて、お召し上がり方から塩抜きの方法までをご紹介させて頂きます!
目次
塩イクラとは?
今ではイクラと言いますと、醤油・お酒・味醂などで味付けをされた【醤油イクラ】が一般的となりますが、こちらの醤油イクラは昔からあったと言うワケではありません。
塩イクラと絡めまして簡単にご紹介したいと思います。
塩イクラの歴史
イクラは鮭のメスの卵をバラバラにほぐして味付けをしたものになりますが、昔は今の醤油ではなく【塩】で味付けすることが一般的だったんですよね!
まあこれは少しでも長い間食べられるようにする保存食的な意味合いもあったと思います。
親である荒牧鮭なんかは完全なる保存食になりますが、それと似たような使い方です。
しかし1990年頃から醤油やお酒、味醂で漬け込んだ醤油イクラが普及し始めます。
これによってイクラは甘塩っぱくなり非常に食べやすい味付けになったのですが、醤油イクラへの生まれ変わりはもう1つの意味合いもありました。
それは……
イクラに醤油などを吸い込ませることによって、元のイクラより重量が増えると言うこと!
塩でイクラを漬け込みますと、卵の中の余計な水分が抜けるので重量は落ちてしまいます。
反面、調味液に漬け込めば減るどころか増えちゃうワケですから!
それを始めた会社はかなり儲かったなんて話しを聞いたことがあります!
塩イクラの特徴
塩イクラは基本的には鮭の卵を塩で漬け込むだけのとてもシンプルなものです。
そういったことから、醤油イクラに慣れ親しんだ人からしますと「独特の魚臭さ」を感じてしまうことがあります。
魚好きな方からしますと、この魚臭さが醍醐味と感じるのですが、今となっては苦手と感じる方の方が多いように思います。
だって醤油イクラはお酒と味醂に漬け込み、魚臭さを取り除いているワケですから……
しかしですね、未だに塩イクラの方が高値で取引されているんですよね。
流通量としては圧倒的に醤油イクラの方が多いですが、価値としては塩イクラの方が高いと言う、ちょっとした矛盾もあります!
塩イクラは通の食べ物?
そういったことから生産量はドンドンと落ちてきている塩イクラですが、やはり昔から鮭の水揚げがある新潟や三陸、北海道の方では未だに根強い人気があります!
昔から塩イクラに慣れ親しんだ方からしますと、醤油イクラは「醤油などの味しかせず、卵の味がしない」なんて声も聞きます。
やはり卵独特の味がある塩イクラこそイクラと言う方の意見も分かるような気がします。
ちなみに日本以外ではロシアやウクライナなどでもイクラを食べますが、こちらも味付けは “塩” のみ!
海外にも “通” な方が多いのでしょうかね~(笑)
塩イクラの食べ方・レシピ
塩イクラのお召し上がり方ですが……
基本的には醤油イクラと同じです(笑)
ご飯の上に乗せてもOK! それ以外にも……
はい、ご飯に乗せる以外に思いつきませんでした(涙)
大根おろしの上にイクラを乗せた「イクラおろし」とかもあるんですが、やっぱりご飯との相性が一番良いと思うんですよね♪
うん、やっぱりコレですよ♪
でも何度も言ってます通り醤油イクラの感じで食べますと、ちょっとした違和感があると思いますが、魚好きな方ですとこっちの方が好きなんて方もいらっしゃると思います。
あとは塩イクラはこれらとの相性は抜群です!
カルパッチョ!
スモークサーモン!
カルパッチョはイクラを乗せますと食感にアクセントを加えられとてもオススメです!
スモークサーモンもクリームチーズやクラッカーと一緒にイクラを乗せても美味しいですよね♪
これらのレシピでお楽しみ頂く際は逆に【塩イクラ】でなければなりません。
やはり醤油イクラですと、醤油や味醂などの風味が邪魔をしてしまうので、カルパッチョなどで使用する際は塩イクラがオススメです♪
塩イクラが苦手な方へ
【塩イクラ】なんて聞いたら通っぽくて美味しそうだから食べてみたいなぁ~なんて思って試してみたら……
やっぱりちょっと苦手……
そういった方もいらっしゃると思います。
やっぱり魚介類を醤油ではなく、【お塩】で頂戴する! なんてちょっとお洒落ですもんね!
話しは変わりますが、何でも【生】を付けたら最強になるやつと似ている気がします(ホントに似てますか 笑?)
しかしですね、まだまだ諦める必要はありません!
そんな時は塩イクラを醤油イクラに作り替えればいいんです♪
「何を言ってるの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、醤油イクラに変える事が出来ちゃうんですよ!
塩イクラの塩抜き
まずですが、塩イクラは生産メーカーによって塩分濃度が異なっており、かなり塩辛い場合もあります。
そんな時はまず塩抜きを行いましょう!
1%の塩水を作り塩イクラを入れて塩を抜くだけ!
ただの水だけですと、塩が抜けにくいので少し塩を入れると抜けやすくなります。これは「呼び塩」と呼ばれるヤツですね。
そもそもの塩分濃度、好みの塩加減が異なってきますので、1時間おきに試食してお好みのタイミングでザルにあけ塩水を切ったら出来上がりです。
醤油イクラに作り替える
もう塩イクラは口に合わないと言う方は醤油イクラにしちゃいましょう!
上の塩抜きを行ってから調味液に漬ければ立派な醤油イクラに変身しちゃいます!
調味液は【醤油6:味醂2:お酒1:白だし1】が私のお気に入りです!
こちらを火にかけアルコール分を飛ばし、冷ましてから塩抜きしたイクラを漬け込んでいきます!
塩イクラが醤油イクラに生まれ変わるなんてワクワク・ドキドキですね♪
当然漬け込む量にもよりますが、漬け込んだ直後はイクラが見えませんが……
半日もしますとこんな状態に!
イクラが調味液を吸い込んだ証拠ですね♪
美味しい醤油イクラが出来上がりました♪
初めに塩抜きをせず、そのまま調味液に漬けこんでも大丈夫なのですが、これはそもそもの塩分濃度によって調味液の配合が変わってしまうので何度か試して調整していった方がいいと思います!
ちなみに塩イクラを漬け込む前と漬け込んだ後では見た目でこんな違いがあります!
左が塩イクラ! 右が調味液に漬けこんだ後!
やはり卵が調味液を吸い込むので、右側は醤油の黒っぽさが増していますね!
そしてあまり伝わりにくいですが、漬け込む前は少しフニャっとしたイクラがありますが、漬け込んだ後はどれも調味液を吸い込みパンパンに膨れ上がっていますね!
こっちの方が分かりやすいですかね?
全体的にフニャっとしている塩イクラも調味液に漬けこめばハリも変わってくるんですよね!
こんな感じで塩イクラも醤油イクラに作り替えることが出来ますので、宜しければお試し下さい♪
まとめ
- 塩イクラにも歴史があった
- 何にでも歴史があるんですね~♪
- 塩イクラはちょっと魚臭さがあり、好き嫌いが分かれる
- 塩イクラを醤油イクラに作り替えることも出来る
いかがでしたでしょうか?
あまり聞きなれない塩イクラのお話でしたが、少しでも塩イクラのことを理解して頂けたのであれば幸いでございます。
今やお寿司屋さんや海鮮丼などで使用されているイクラのほとんどは醤油イクラになっています!
もし塩イクラに興味が沸いてきたのであれば、是非お試し頂ければと思います♪