毛蟹が届いたらするべき、失敗しない解凍方法・捌き方のコツをお伝えします!
皆さんはカニと言ったら何を思い浮かべますか?
今やお手軽にネットから注文が出来るようになり、年末年始などはご自宅にカニをお取り寄せし、堪能する方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
通販サイトを見てみますと売れ筋はやはりズワイ蟹でしょうかね?
値段も比較的お手頃で、ボリュームもあり、みんなでワイワイと盛り上げれるのも人気の理由でしょう。
しかし実は価格を無視して味だけを考えるならば、毛蟹が好きと言う方も多いのだそう……
今回はそんな毛蟹の解凍方法や捌き方をご紹介させて頂こうと思います!
毛蟹の上手な解凍方法
カニと言いますと、しゃぶしゃぶ用の生冷凍や、1匹まるごとをボイルしたもの、はたまた脚だけをボイルしたものなどさまざまなタイプがあると思いますが……
今回の毛蟹はほとんどが丸々1匹をボイルしたものが主流になってきます。
なので、今回は上記写真のようにボイルした姿の毛蟹と言うことで話しを進めていこうと思います!
解凍方法によって変わる美味しさ
ボイルした毛蟹と言いましても、中にはボイルしたものを冷凍せずチルド状態でお届けしてくれる店舗さんなんかもあると思いますが、基本的にはボイルしたものを一度冷凍したものになると思います。
しかしこの冷凍状態から解凍するのが中々の難敵!
間違った解凍方法をしてしまいますと、本来美味しくお召し上がり頂ける状態の毛蟹がイマイチの味になってしまうなんてこともザラです。
毛蟹なんて一年に一度楽しめれば良いと言う程の贅沢品だと思いますので(私だけですか ?笑)これを実行して頂き、美味しい毛蟹を堪能しちゃってください!
解凍は【流水解凍】で決定!
解凍方法と言いますと、【自然解凍】【冷蔵庫内解凍】【流水解凍】などが思い浮かんでくると思いますが、もうこれは【流水解凍】一択でございます!
理由として一番大きいのは、解凍に時間をかけ過ぎてしまうと身の中の旨味が抜け落ちてしまうからです!
ボイルした冷凍の毛蟹の身はしっとりとしていて、身に毛蟹の旨味が凝縮されているのです!
しかし【自然解凍」や【冷蔵庫内解凍】ですと、最低でも1日程度かかってしまい、解凍と共に旨味が外に流れ出てしまうんですよね……
カニをバットやお皿に並べて解凍しますと、その上は水分でビチャビチャに名なっちゃったなんて経験は誰しもありますよね?
カニは乾燥を防ぐ為に、氷の膜をはっていることが多く、解凍をすればそれが溶けビチャビチャになってしまうことは当たり前なのですが、時間をかけ過ぎてしまうとそこにせっかくの旨味成分も一緒に流れ出てしまうのです。
なので、流水で3-4時間を目安に解凍を行って下さい!
あっ、これを行う際は必ず毛蟹をビニール袋などに入れ、水が蟹に当たらないように注意して下さいね! 水がカニ当たってしまいますと、水が身に入り込み旨味がドンドンと無くなっていってしまいますので!
甲羅にはトゲがたくさんありますので、袋を何重かにして穴が開かないように注意です!
毛蟹の捌き方
解凍が出来ましたら、次は毛蟹を捌いていきましょう!
まずは脚を切り落としていきましょう!
写真では素手で作業していますが、毛蟹は全体的にトゲがあり、作業中は気にならなくても終わってみたら、血だらけ……なんてこともありますので、軍手などを着用するのがオススメかと思います。
切り落とす際は包丁でも良いのですが、キッチンバサミの方が簡単に作業出来ますのでオススメです!
チョキチョキと全て切り落としていっちゃいましょう!
全て切り落としていきますと、こんな感じになります!
お次は胴体部分を解体します!
胴体を裏っ返しますと、下の方に三角の形をした部分があります!
これは【ふんどし】と呼ばれる部分で、食べることも出来ない不要な部分なので手で引っ張り取ります!
恐らく捌く工程の中では一番簡単な作業になりますが、何故か写真を2枚も使って丁寧に説明させて頂いています!
写真を撮った当時の私は【ふんどし】を引っ張った状態の写真も撮って、皆様に何か伝えたいことがあったのでしょう……謎は深まる(笑)
お次は【ふんどし】を取り除いた後の窪みを持ち、胴体を上側と下側に分解していきます!
初めはちょっと力を入れないといけないかもしれませんが、写真の状態までくれば簡単に剝がすことが出来ると思います。
この際注意して頂きたいことは、毛蟹の醍醐味である【ミソ】が落ちてしまうことがあるので、甲羅(写真左)を下にしながら、剥がしていきましょう!
次に胴体部分のエラを切り落としていくのですが、その前に胴体部分(写真右)の中央にはたくさんの【ミソ】があります!
その【ミソ】を甲羅の方に移し替えてから作業を行いましょう! スプーンなどで簡単にすくえちゃいますので♪
それが終わりましたら(上の写真ではミソを移し替えていませんでした……涙)、胴体の両サイドにあるエラの部分を脚同様、ハサミで切り落としていきます!
ここまでで身を取り出す為の下処理は完了です!
毛蟹の身を取り出す
ここまで出来てしまえば、後は考えられる普通の処理をするだけです。(急に突き放している感満載 笑)
脚は写真のように両サイドにハサミを入れ、殻を引き離すと……
ねっ?
上から目線で説明する程のことじゃないでしょ?(笑)
ズワイ蟹やタラバ蟹と違った、上品で繊細な毛蟹の身を堪能しちゃって下さい!
しかしこれだけではありません! 脚だけではなく、胴体部分にも身がいっぱい詰まっているのですよ!
胴体部分はこんな感じで、縦に包丁を入れ真っ二つにしていきます!
安定しない中で切っていくので、この作業は慎重に、集中して行って下さい!
上手く包丁が入りますと……
こんな感じに身がビッシリと詰まった部分が出現してきます!
私個人としましては、脚の部分より、この胴体部分をイジイジとほじくりながら食べるのが好きだったりします!
身質も脚とは違うのですが、こっちの方が好きです♪
毛蟹を満喫するために……
カニと言いますと、脚肉の部分がメインで一気に食べつくしてしまいたくなってしまうと思いますが……
毛蟹は違いますよね?
アレですっ! 【ミソ】ですよ!!
ミソはかき集めますと、写真のようにまあまあな量になります!
まずはミソだけで、濃厚な甘み・旨味を堪能して下さい♪
ミソだけでお召し上がりになってもOKですし、こんな贅沢なことをしてもGOOD!
先程の胴体部分の身をほじくり出し、甲羅に集めれば……
もう芸術作品レベルです♪
もちろん旨いのは確定ですね!
更にこの甲羅盛りを火にかければ……
いや~、熱燗ですね!
私、いっぱいお酒飲むんですが、まだ熱燗の境地まで辿り着いていませんが、何か? (笑)
やはりね、人間ってものは、雰囲気が一番重要なのですよ!
熱燗を飲まなくても、この写真を見たら「熱燗飲みて~♪」と言っちゃう心意気ですわよ!
ちなみにコレッて熱燗と合うってことで当たってますよね? (笑)
ここまで堪能出来れば、もう毛蟹マスターですね♪
まとめ
- 毛蟹の解凍は流水にて3-4時間
- 解凍の際は身の旨味を逃がさぬよう注意
- 毛蟹を捌く際は軍手とキッチンバサミを用意
- 毛蟹の醍醐味、ミソを堪能する
- 毛蟹の身+ミソ=熱燗 (でいいのですか?)
いかがでしたでしょうか?
ぶっちゃけた話し、カニの中でもあまり食べる機会のない毛蟹の説明をさせて頂きましたが、ミソを堪能できるのはこの毛蟹の真骨頂とも言えます!
今や殻も全て除去された、解凍して食べるだけのズワイ蟹が主流とはなっていますが、毛蟹ならではの美味しさを是非知って頂ければ幸いでございます!
この記事を機会にご自宅で毛蟹を楽しんでみてはいかがでしょうか?