伊勢海老の卵って食べられるの? 外子に内子、季節限定の珍味をご紹介します!
伊勢海老と言いますと、中々食べる機会の少ない高級食材だと思いますが、その中でも伊勢海老の卵ってご存じですか?
調べてみると “高級珍味” などと紹介されていることもありますが、そもそも伊勢海老の卵ってどういった形状をしているのかだったり、よく分からないことの方が多いと思うんですよね。
今回はそんな疑問を解決するべく、伊勢海老の卵について細かくご紹介していきたいと思います。
伊勢海老の卵
ご紹介します伊勢海老の卵ですが、卵と言っても細かく言いますと2つの段階があります!
“内子” と呼ばれるものと “外子” と呼ばれるものです!
まずは簡単に説明致しますと……
- 内子(うちこ):体内にある成熟前の卵
-
外子(そとこ):尻尾の外側に付着した産卵直前の卵
この2種類に分けられることが出来るのですが、一般的に “伊勢海老の卵” と言いますと個人的には外子のことを指しているような気がします(これは自信なし 笑)
では次に実際の写真などを交えながら詳しく紹介していきます♪
伊勢海老の内子
ではまずは内子の方から詳しくみていきましょう~♪
こちらは伊勢海老を半分に割った状態の写真ですが、こちらの鮮やかなオレンジ色をしているのが内子と呼ばれるものになります。
伊勢海老は赤ちゃんが出来ますと、まずこの頭の部分の内側に内子と呼ばれるものが出来ます。
これって所謂、「ミソの部分なんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ミソはこの部分になります。
この青い丸で囲った部分がミソになります。
その隣にある内子が成長していくと外子と呼ばれるものになります。
伊勢海老の外子
では続いて外子とは一体どんなものなのか? 写真で確認していきましょう!
このモッサリと尻尾に付いているのが、外子と呼ばれるものになります。
たまに甘えびとかボタンエビとかで卵付きの物が売ってたりしますが、伊勢海老の外子もそれと一緒ですね!
内子がドンドンと尻尾の方に行きながら、尻尾の外側に外子を付けていくんですよね。
ホント生命のフ・シ・ギ♪
余談ですが、この伊勢海老ちゃん。サイズにもよりますが、一回の産卵で約50万個の卵を産むんですって。
いやー、でもその中から大人になれる伊勢海老ちゃんなんてホント限られた選抜メンバーと言うか、運の良かった子たちなんだろうなぁ。
感慨深い。
伊勢海老の内子・外子は食べられるの?
結論から言いますと、伊勢海老の内子・外子はどちらも美味しく食べることが出来ます。
冷凍の伊勢海老などは鮮度が分からないので、状況にもよりますが、生きている伊勢海老であれば内子は生でも食べられます。
ミソも一緒ですが、醤油を1滴垂らすだけで、もう濃厚な味が口いっぱいに広がります♪
味的にはウニに似ているように思います!
外子についても地域によっては生で食べる場合もあるようですが、私は塩焼きにするのがオススメです!
内子と外子は期間限定の味
このように内子・外子共にどちらでも美味しく頂けるものとお分かり頂けたかと思いますが、1つ大きな問題があるんです!
それは伊勢海老の産卵時期は決まっていて、ある一定の時期にしかお目見えすることができないんです!
その気になる時期と言いますと……
内子は5月末から6月にかけて
外子は6月末から7月にかけて
それぞれこの約1か月間程度の間でしか見る事ができないんですよね。
なので出くわすことが出来ればかなりラッキーだと言うことになりますね♪
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ここまでの情報だけでもかなり難易度の高い、知られざる珍味と言うことがお分かり頂けたかと思いますが、実は更に難しくさせる問題があるんですよね。
それは……
当たり前ながら、内子・外子も産卵する “メス” の伊勢海老のみに限られるんですよね。
たまたま産卵時期の良いタイミングで伊勢海老が手に入ったとしても、それがオスだった場合……(チーン 笑)
書いておきながらなんですが、かなりレア度の高い食材ですね♪
でも最後まで悪あがきをしておきたい所だと思いますので、出会える可能性を少しでも高める情報をここに伝授したいと思います。
外子につきましては、尻尾の部分を見れば一目瞭然なので関係のない話ですが、内子の場合は伊勢海老を割ってみないと分からないじゃないですか?
なので少しでも可能性を高めるためには、まずは絶対にメスを選ばなければならないのです!
まあ時期が少しでもズレていたら元も子もない話ですが……
最後の悪あがきってことで見分ける方法もお伝えしますので、宜しかったら一緒に悪あがきを……(笑)
メスを確実に手に入れることが出来れば、もしかすると内子が入っているかもしれませんからね!
伊勢海老の卵の問題
これまでに記載しました情報だけで終わろうかとも思いましたが、やはり現実としてこの情報もお伝えすることにします。
お伝えの通り、伊勢海老は6月~7月あたりに産卵期を迎えます。
そのことから千葉県では産卵期の間は伊勢海老の漁を禁止としています。
三重県や他の県でも漁協独自に期間を決めていて、期間は異なるものの禁漁期があるんですよね。
しかし温暖化現象と共にここ5-10年で、当然ですが海水温も上昇してきています。
よく、今まで獲れていた魚が全く獲れなくなったとか、ニュースで耳にしますよね?
その関係で本来伊勢海老の産卵期だった6-7月ですが、ドンドンと遅れてきてしまっていて、解禁となる8月にまだ外子どころか、内子の入った伊勢海老が水揚げされているんですよね。
伊勢海老は生態に謎な点が多く、まだ完全養殖などの技術がありません。(最近ちらほら聞いたりしますが……)
当然ですが子孫を残していかなければ、絶滅に向かっていくだけなんですよね。
しかし、そういった事実があるにも関わらず、禁漁期はもう何十年も前から変わっていません……
「内子と外子は美味しいよ~♪」なんて記事を書いておきながら、とても矛盾していますが、内子と外子は伊勢海老のことを考えると市場に出回っちゃいけないものなんですよね。
伊勢海老に限らず、こういった話しはいくらでもあると思うのですが、私にとっても伊勢海老がちょっと身近な存在でしたので書かせて頂きました。
まあ結論としましては、全てに感謝しないといけないってことですね!(すげーザックリとまとめた 笑)
まとめ
- 伊勢海老の卵には内子と外子が存在する
- 内子はとっても綺麗なオレンジ色
- 内子と外子は美味しく食べることが出来る
- 最後は謎に真面目になってみる
いかがでしたでしょうか?
そもそもですが、生きた伊勢海老が自宅に届いたりすることって、ほとんど機会がないと思うのですが、内子と外子、お分かり頂けましたでしょうか?
最後の内容で食べる気をなくしてしまう可能性もありますが(じゃあ何で書いたんだ 笑)、内子は特に美味しい珍味ですので、機会がありました是非ご賞味下さい!