これを見ればホンビノス貝の全てが分かる! 砂抜き方法、オススメレシピまで!

ここ数年、ホンビノス貝ってよく耳にしませんか?

テレビではグツグツと火の通った貝に醤油をチョロッと垂らして、美味しそうに頬張っていますが、聞きなれない名前からどんな貝なんだろう? って、思われている方も多いと思います!

今回はそんなホンビノス貝がどんな食材なのか? 美味しいレシピもあわせて、ご紹介致しますので是非最後までお付き合い下さい!

読み終えた頃には、ホンビノス貝が大好きになってるハズですから~♪

ホンビノス貝を知る

「ホンビノス貝」

まあまず思うことは、美味しいのか知らんケド、名前が悪すぎない??

日本国民の96%がそう思っていると言うデータがあるとかないとか……。ごめんなさい、そんなデータはありません(笑)

テレビでリポーターがいくら「美味しい・美味しい」と、言ってても名前を聞いてちょっと手が出せずにいるなんて方もいらっしゃると思います!

実はこのホンビノス貝!! 日本で確認されるようになったのは、2000年頃からなんです!

ホンビノス貝の原産地は北米

このホンビノス貝、元々はアメリカなどの北米原産の貝なんですよね!

アメリカでは、クラムチャウダーに入れる貝として昔から愛されている貝でもあるんです!

でもそんな北米原産の貝が何故日本でも水揚げされるようになったのでしょうか?

それは船の「バラストタンク」に原因があると言われています!

引用:海洋政策研究所HP

この辺りはそんなに詳しくはないのですが、大きな貨物船の中には船の重量のバランスを取るために海水が入っているんですよね!

写真のように出発港で海水を入れ、港に到着したら入れていた海水を外に出します!

ホンビノス貝はこのバラストタンクの中に紛れ込み、日本の生みに放り出され、日本でも定着するようになったと言われています!

それが2000年頃だったと言われているのですが、それまでにも多くの行き来がされている中で私も「何故今更?」と、思いますが、そこは黙って納得しておきましょう(笑)

ホンビノス貝の成り上がり人生

千葉県の船橋近辺に来て今や市民権を得始めているホンビノス貝ですが、来日当初は厳しい状況に置かれていました!

このホンビノス貝は生命力が強く、日本の海でもドンドン領域を拡大していきました!

その影響で在来種であるアサリがドンドンと減っていき、駆除対象の生物となったのです!

駆除対象であったため、当時は漁師さんがホンビノス貝を漁獲すると補助金なども出ていて、取引される金額も数十円程度……

価格が1キロあたり数十円だったことや、食べれば美味しい! そんなこんなで段々と「不要な貝」から徐々に「必要とされる貝」になっていったのです!

原産地であるアメリカでは普通に美味しく食べられている貝が、今では破格とも言える価格で取引されていたんですからねっ! 知名度が広がっていくのも時間の問題だったのかもしれないですね♪

ホンビノス貝には別名も存在する?

そんなホンビノス貝ですが、別名で呼ばれたりしているって知っていましたか?

【大アサリ】【白ハマグリ】【大ハマグリ】

今でこそ呼ばれることは少なくなっていますが、ホンビノス貝と言う名前が定着するまでは、こんなニックネームで呼ばれたりしていたんですよね!

その理由は……

「ホンビノス貝」だと名前が悪くて売れないから。

やっぱり、美味しいと評判になっても、お店に行って「ホンビノス貝の焼き物」なんてメニューがあっても頼みにくいですよね。。。

それを避けるために、勝手に付けられていった名前が上記の「白ハマグリ」などです。

当時は私もスーパーや居酒屋で「白ハマグリ」と言う名前でよく見たものですが、さすがにこれは消費者を騙す行為。

各方面から指導が入り、徐々に消えていったのです……

 

ホンビノス貝とハマグリの違い

ホンビノス貝とハマグリの違い……

それは……

「名前が違います!!」

こんなことを言っていたら、嫌われそうなのでちゃんとお伝えしますね(笑)

産地の違い

ホンビノス貝とハマグリ、どちらとも千葉県で水揚げされるものですが、千葉県は千葉県でも海域には違いがあります!

まとめてみますとこんな感じになります!

同じ千葉県でもまあまあな違いがあります!

見た目の違い

では見た目を比較していきましょう!

まずは改めてホンビノス貝から!

続いてハマグリ!

ハマグリ自体も輸入のものもあり、産地によって微妙に貝の形や柄に違いがあるのですが、今回は千葉県産のハマグリと比較していきます!

分かりやすい所で言いますと、ハマグリの方が表面の光沢があり、触るとハマグリはツルツルしています! 反面ホンビノス貝には光沢はなく、年輪のように見える部分が凸凹しています!

友達や知り合いにも送ってあげたりすることもあるんですが、実物を見て説明をしても、どっちがどっちなのか分からない場合が多いですが(笑)

大きさの違い

このホンビノス貝とハマグリですが、大きさにも違いがあります!

私が知っている限りの一番大きなサイズをご紹介します♪

はい、ズドンッ!!

500g以上の大きいものまで見た事がありますが、この写真のもので400g位♪

やはりホンビノス貝は大きさもアメリカ~ンな感じですね(笑)

続いてハマグリっ!

ホンビノス貝の大きさをお伝えしようと思っていたのですが、ハマグリも大きいですね(笑)

見た感じは同じように思われるかもしれませんが、千葉県産のハマグリで一番大きいものは200g位ですかね?

重量だけですと倍近く変わります!

しかしあくまでも大きいサイズを選んだだけですので、普通に流通しているサイズはそれぞれもっと小さいものですけどね♪

中身の違い

では中身の違いはどうなんでしょうか?

こちらのホンビノス貝とハマグリで比較していきましょう♪

もう大丈夫ですかね?

左がホンビノス貝で右がハマグリですよ~(笑)

微妙にホンビノス貝の方が小さく見えますが、重量は同じです! ホンビノス貝の方が殻が厚く重いので、同じ重量で比較すると少し小さく見えるのかもしれませんね!

殻を開けてみますと……

うーん、まあ同じっすね(笑)

味の違い

まあ一番気になるのは価格と味の違いだと思いますが、まずは味の違いからっ!

ホンビノス貝だけ食べますと、出汁もちゃんと旨味がありますし、美味しいです♪

私も自分で食べたり、家族や知人にプレゼントしたりするのですが、普通に喜ばれます!

しかし、問題はここなんです!

ホンビノス貝とハマグリを食べ比べると明確な差がっ!!

ホンビノス貝を食べたあとにハマグリを食べますと、「あっ、やっぱり味が全然違うねっ!」って、感じになると思います!

やはりハマグリの身は弾力がありながら、柔らかさも感じますし、何よりハマグリから出る出汁の旨味が断然に違います!

ハマグリの旨味エキスはとても濃厚でありながら、物凄く上品な感じがします!

言うならば「俺今すげー体に良いもの食べてるな~!!」って、体が感じてくれているような気がします!

うん、自分で書いていながら、皆さんと共感しつつあったものを自ら壊した気がしますね(笑)

まあどっちも美味しいんですが、決して食べ比べをしちゃいけないってことだけ覚えておいて下さい(笑)

価格の違い

ここも気になる、価格の違いです!

千葉県にお住みの方は、スーパーなんかでも見かけると思いますので、大体の価格は分かると思うのですが、千葉から少し離れてしまうとそうはいきませんよね。

これはおおよその価格ですが、ホンビノス貝は1kgで500円-800円位。ハマグリは2,000円-3,000円位ですかね!

なので、ホンビノスとハマグリでは4倍位の価格の開きがあります!

まあ上でも言ってますが、食べ比べればこの価格差に納得してしまうことでしょう(笑)

オススメの食べ方の違い

ではホンビノス貝とハマグリでオススメの食べ方に違いってあるの? って、所ですが……

これはどちらも用途は同じです♪

網焼き・酒蒸し・お吸い物・パスタ……

こういった2枚貝で作るものはこんな感じだと思いますが、どちらの貝も使用用途はほとんど同じです♪

結構真面目に比較してみましたがいかがでしたでしょうか? ホンビノス貝がメインの記事なのにハマグリを持ち上げすぎちゃいましたね(笑) どちらも千葉県の名産ですが、千葉県に来たらどっちを食べたらいい? と聞かれたら……ハマグリって答えます(笑)

 

ホンビノス貝を調理してみましょう♪

はい、ではホンビノス貝を調理していきましょう~! レッツクッキングゥ~♪

その前に確認しておきたいポイントがあります!

それは「砂抜き」ですね!

スーパーで売っているホンビノス貝でも、砂抜きしてあるものや自分で砂抜きをしなければいけないパターンもあります!

もし砂抜きを自分で行わないといけない場合は、まず砂抜きをしないといけないですね!

砂抜きのポイント&裏技

砂抜き方法としては500mlの水(水道水でOK)に対して食塩を大さじ1杯。バットなどの平らな容器にホンビノス貝を並べ、ちょうどホンビノス貝が浸かる程度に作った塩水を入れていきます。

ホンビノス貝が重なっていたりすると、上手く砂抜きが出来ない場合があるので注意しましょう!

時間の目安としては6時間位ですかね? 砂を吐き出すホンビノス貝を見るのも楽しいですよ♪ あっ、温度帯は常温でOKですよ!

そしてここで裏技の伝授です♪

この砂抜き時にあることをするとホンビノス貝が数段美味しくなる裏技があるんです!

それは……

500mlの塩水に対して、1.2滴のはちみつをいれるんです!! 具体的には塩水に対して0.1%程度でOKです!

コハク酸と言う旨味成分があるんですが、これをすることによって、2.8倍になったと言うデータがあるんです!

実際私も食べてみましたが……

あんまり違いがわかりませんでした(笑)

しかしコレは私とは違い真面目な方がちゃんとした試験の上、立証されているので信じて下さい(涙)

私の知人ははちみつを入れたら、全然違った! と、言っていた人もいましたが、はちみつをいれるだけで旨味がアップするんですからやってみてはいかがでしょうか? 「これはちみつが入ってるからコハク酸が2.8倍になってるんだよ!」なんて話しのネタにもなりますからね(笑)

ホンビノス貝の酒蒸し

まずは王道の酒蒸しを試して頂きたいです♪

サザエの記事でもお伝えしてますが、私はクッキングする際は調味料などは目分量でやります!(いやっ、知らねぇーよ 笑)

まあ自分がしないからって、人様に伝授するんだからちゃんとやれやって感じですけどね(笑)

大丈夫です! 新鮮で美味しい素材があれば、大体で作っても美味しいですから(絶対大丈夫じゃない 笑)

みじん切りにしたニンニクをバターで炒め、日本酒を入れホンビノス貝の殻が開くまで加熱したら完成♪

ねっ? 簡単でしょ♡

出汁とバターが絡み合って、ホント幸せな気持ちになれちゃうんですよね~♡

加熱し過ぎると身が硬くなっちゃうので、注意して下さいね! たまにいくら加熱しても開かない貝がありますが、それは超気合の入っているホンビノス貝なので、殻の間からナイフとかを入れないと開かないので、そちらも覚えておきましょう♪

ホンビノス貝のクラムチャウダー

これからの寒い季節にはもってこいのクラムチャウダー♪

日本ですとアサリを使ってクラムチャウダーを作る場合が多いと思いますが、前述の通りホンビノス貝の原産国であるアメリカではホンビノス貝を使用します!

ちゃんと旨味エキスが出て、クラムチャウダーに深みが出ますからね♪

ポイントとしましては、まずホンビノス貝をボイルして(普通の水でOK)口が開いたらホンビノス貝は取り出しておきます!

旨味エキスの詰まった、だし汁だけでクラムチャウダーを作り、貝は最後の最後に合わせて温める程度でOKです!

こちらもグツグツやり続けると身が硬くなるので、別皿に取っておいた方が良いです♪

ここでも詳しいレシピは~♪

ハウス食品さんのルウの箱の裏を見よう~♪

これは決して手抜きではないんですよ!! 安心のハウス食品さんブランドですからねっ!

ホンビノスラーメン

ここまで酒蒸しとクラムチャウダー、ありきたりなご紹介でしたが、最後に私のオススメのご紹介です!

そうです! ホンビノスラーメンですよっ!

作り方は簡単っ! インスタントの袋ラーメンを作る際に、一緒にホンビノス貝もボイルしてあげるんです!

そうすると、いつものラーメンに貝の旨味エキスが上乗せされます!

あっ、これは「塩味」のラーメンが相性抜群で、間違っても「とんこつ味」なんかでは作らないで下さいね(笑) 試したことはないですが、多分とんこつとは合わない気がします(笑)

実際船橋近辺ではホンビノス貝から取った出汁で作るラーメン屋さんなんかもありますので、オススメですよ♪

これは何となく、土曜日のお昼ごはんとして食べたいですね(笑)

 

まとめ

  • ホンビノス貝とハマグリの見分けは難しい?
  • 食べ比べるとやはりハマグリには敵わない
  • 塩抜きの際ははちみつで旨味のコハク酸がアップ
  • ホンビノス貝のラーメンがオススメ

 

いかがでしたでしょうか? 今やホンビノス貝も全国的に知名度が上がってきていますが、この記事をご覧になって頂き、多少なりともホンビノス貝に心を許してくれたら嬉しいです(笑)

名前はいつまで経ってもホンビノス貝でイメージが良くはないですが(笑)、今度どこかでホンビノス貝を見つけたら是非試して頂ければ幸いです♪

 

 

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